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サイコパスト元ネタ徹底検証!エド・ゲインから世田谷事件まで実話との関連性

サイコ×パストの元ネタは

イメージ画像:ヨムコミ!メディア作成

サイコパスト元ネタ」と検索している方は、この衝撃的な漫画の背景にある実話について知りたいのではないでしょうか。本田真吾による漫画「サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査」は、その猟奇的な描写と斬新な設定で多くの読者を引きつけています。そして作中で描かれる凄惨な事件の数々が、実在の猟奇殺人事件をモデルにしているのではないかという噂も広がっています。

本記事では、「サイコパスト」に登場する各事件と、それらの元ネタと考えられる実在の事件との関連性について詳しく解説していきます。

この記事を読むと分かること

  • 「サイコパスト」の5つの主要事件それぞれの元ネタとなった実在事件
  • 作中の猟奇的描写と実際の事件の詳細な比較
  • 実話をベースにしながらも独自の創作要素を加える作者の手法
  • 実在事件を題材にする際の倫理的配慮と表現の工夫

実際の悲惨な事件をどのようにフィクションとして再構築しているのか、その境界線はどこにあるのか。本記事を読めば、「サイコパスト」という作品をより深く理解し、作品の背後にある衝撃の真実を知ることができるでしょう。

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サイコパスト元ネタとなった実在事件の真相に迫る

サイコ×パストの元ネタは

イメージ画像:ヨムコミ!メディア作成

本章では、「サイコパスト」に描かれる猟奇殺人事件とそれらの元ネタとなった実在の事件について解説します。

  • 「サイコパスト」という作品タイトルの意味と概要
  • 兵庫の乳房切除連続殺人事件とエド・ゲインの共通点
  • 彩門病院事件と仙台筋弛緩剤点滴事件の類似性
  • 洗脳と監禁―幸坂潤之介と北九州監禁殺人事件
  • 軍場蔵人と津山三十人殺し事件をつなぐ共通点
  • 未解決事件―大田区一家殺人事件と世田谷一家殺害事件


「サイコパスト」という作品タイトルの意味と概要

「サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査」は本田真吾による漫画作品で、2021年12月から別冊少年チャンピオンにて連載が開始されました。

タイトルの「サイコパスト」とは、「サイコパス(精神病質者)」と「パスト(過去)」を掛け合わせた造語と考えられます。これは作品の核心部分を表していて、主人公が過去に戻って猟奇殺人事件を解決するという斬新な設定を端的に示しています。

物語は、暴力的な捜査方法が問題視され、捜査一課から謎の「捜査第五課」へと左遷された刑事・五代一哲を主人公としています。そこで出会った警視総監の息子である飛高紫苑は、特殊な能力を持っており、過去の事件の被害者と五代の意識を入れ替えることができるのです。

この能力を使って、五代は過去の残虐な事件の被害者の体に乗り移り、事件を未然に防ごうと奮闘します。この「過去に戻る」という設定が、作品に他にはない独自の緊張感と奥深さをもたらしています

momomo
サイコパストって、タイトルからして不気味な雰囲気があるけど、実際に読んでみるとその設定の面白さに引き込まれますね。過去に戻って事件を防ぐという発想が斬新です!

兵庫の乳房切除連続殺人事件とエド・ゲインの共通点

「サイコパスト」の第1巻から登場する「兵庫・乳房切除連続殺人事件」は作品内で最初に描かれる猟奇事件です。犯人の伊崎良信は、巨乳の女子高生を次々と監禁し、殺害した後に乳房を切り取って衣服のように身につけるという極めて異常な行動をとる人物として描かれています

この事件の元ネタとして最も可能性が高いのが、アメリカの連続殺人犯エド・ゲインの事件です。1950年代にウィスコンシン州で起きたこの実際の事件では、ゲインは被害者の皮膚や体の一部を使って、衣類や家具、装飾品を作成していました。

伊崎が乳房を衣服のように加工する行為は、ゲインが被害者の皮膚で作ったベストやランプシェードを連想させます。また、作中で伊崎が「六甲山の乳房狩人」というニックネームで呼ばれていることも、実際の猟奇殺人犯に対してメディアがつける渾名に似ています。

さらに日本国内の事件としては、1958年に沖縄で起きた「浦添乳房切り取り殺人事件」との類似点も指摘されています。この事件では犯人が被害者の乳房を切り取って常に持ち歩いていたという点で、伊崎の行動と共通しています。

ただし、作中の伊崎は被害者から母乳を出させようとする独特の執着を持っていますが、これは実在の事件には見られない創作要素と考えられます。「サイコパスト」では実在の事件をモチーフにしながらも、独自の猟奇性と心理描写を加えることで、より衝撃的なフィクションとして再構築しているのです。

実在の事件をベースにしながらも、フィクションとしての要素を加えて描かれているのは、創作として興味深いアプローチだと思います。あまりにもリアルな描写がある反面、明らかにフィクションだとわかる要素もあるのがバランス感覚を感じますね。
yuuka

彩門病院事件と仙台筋弛緩剤点滴事件の類似性

「サイコパスト」2巻から3巻にかけて登場する「彩門病院ベクロニウム中毒死事件」は、看護師の舞城静華が患者の点滴に筋弛緩剤を混入させ、多数の患者を死に至らしめたという事件として描かれています。

この事件の元ネタとして最も近いのが、2001年に実際に起きた仙台筋弛緩剤点滴事件です。この事件では、東北地方の医療機関で入院患者の点滴に筋弛緩剤が混入され、患者が死亡するという事態が発生しました。

作中の舞城静華と同様に、実際の事件でも医療従事者が容疑者とされました。また、患者の体内から検出された薬物がベクロニウムという筋弛緩剤である点も共通しています。ベクロニウムは手術時に使用される薬剤で、投与されると呼吸筋が麻痺し、自発呼吸が停止するという特徴があります。

しかし、作中では事件の真相として、実は患者である赤江はるが真犯人だったという意外な展開になります。これは実在の事件とは異なる創作的な要素であり、「サイコパスト」ならではのミステリー性を高める工夫と言えるでしょう。

また、作中では病院側が事件を隠蔽しようとする描写がありますが、これは医療機関における不祥事の隠蔽問題という社会的課題を反映していると考えられます。実在の事件をベースにしながらも、そこに社会批判的な要素やミステリーとしての展開を加えることで、読者を引き込む物語に仕立てているのです。

洗脳と監禁―幸坂潤之介と北九州監禁殺人事件

「サイコパスト」3巻から5巻にかけて描かれる「練馬区監禁連続殺人事件」は、幸坂潤之介という人物が2家族9名を監禁し、残虐な方法で殺害したという衝撃的な事件として展開します。特徴的なのは、幸坂自身は直接手を下さず、被害者同士を洗脳によって殺し合わせるという極めて残虐な手口です。

これは1990年代後半から2000年代初頭にかけて起きた実在の北九州監禁殺人事件を連想させます。この事件では、松永太と緒方純子のカップルが複数の被害者を監禁し、暴行や虐待を繰り返した末に死に至らしめました。

北九州事件でも、被害者同士に暴力を振るわせるなど心理的な支配や洗脳の要素があり、作中の幸坂の手口との類似点が見られます。また、幸坂が妻の京子を共犯として使うという設定も、実際の事件でカップルが共犯関係にあったことと重なります。

さらに作中では、事件の真相を探るために五代が1986年の高校時代の幸坂に乗り移るという展開があります。これは、実在の事件の犯人たちの若い頃を想像し、「犯罪者はどのように形成されていくのか」という犯罪心理学的な考察を物語に取り入れていると解釈できます。

「サイコパスト」では、実際の事件から着想を得つつも、フィクションとしてより洗練された物語に仕上げています。特に幸坂のキャラクターは、実在の人物とは異なる外見や背景設定がなされており、モデルとなった人物への直接的な言及を避けつつ、事件の残虐性や社会的インパクトを伝える工夫がされているのです。

rico
この物語の怖いところは、実在の事件と架空の設定が巧みに融合していて、どこからが創作なのかわからなくなる点かもしれません。特に監禁事件の描写は精神的にも重いですね。

軍場蔵人と津山三十人殺し事件をつなぐ共通点

「サイコパスト」5巻から7巻にかけて描かれる「祝波島41人殺し」は、作品内で最も大規模な殺人事件として登場します。この事件では、元自衛官の軍場蔵人が太平洋の孤島・祝波島で一夜のうちに41人もの島民を惨殺したと伝えられています。

この事件の元ネタとして最も可能性が高いのが、1938年に岡山県津山市で実際に起きた津山三十人殺しです。この事件では、青年が一晩で30名以上の村民を次々と殺害するという日本犯罪史上最悪規模の大量殺人事件が発生しました。

作中の軍場蔵人と津山事件の犯人には、「短時間で多数の人間を殺害した」「事件前に電線を切断するなど計画性があった」「村社会との軋轢があった」という共通点があります。また作中で軍場が「幽墳の狂戦士」とニックネームで呼ばれていることも、実在の猟奇殺人犯に対するメディアの命名を模していると考えられます。

しかし、「サイコパスト」では物語が進むにつれて意外な真相が明らかになります。実は軍場は島の住民たちによる「宴」と呼ばれる儀式の犠牲者だったという逆転の展開は、実在の事件にはない創作要素です。このように、実在の事件を題材にしながらも、予想を覆す展開やミステリー要素を加えることで、読者を引き込む工夫がなされています

また、作中では映画「ミッドサマー」のような異教的祭祀の要素も取り入れられており、単なる実在事件の再現ではなく、ホラー的な要素も加味した独自の物語として再構築されているのです。これにより、歴史的事件を知る読者にも新鮮な驚きを提供しています。

未解決事件―大田区一家殺人事件と世田谷一家殺害事件

「サイコパスト」7巻以降に登場する「大田区一家殺人事件」は、星名家の家族全員が深夜に殺害され、遺体がバラバラに解体されるという凄惨な事件として描かれています。

この事件の元ネタとして最も可能性が高いのが、2000年12月に実際に起きた世田谷一家殺害事件です。この事件は宮澤家の家族4人が自宅で殺害され、現在も未解決のままとなっている日本の重大事件です。

作中の大田区一家殺人事件と世田谷事件には、「深夜に一家全員が殺害された」「犯人が長時間現場に滞在していた形跡がある」「未解決事件である」といった共通点があります。また、両事件とも年末に発生している点も類似しています。

しかし、作中では星名家の長女がストーカー被害に遭っていたという背景設定が加えられており、これは桶川ストーカー殺人事件など他の実在事件の要素も取り入れていると考えられます。また、五代が乗り移る星名聖良が小学生であるという設定は、これまでの女子高生や男子小学生とは異なる新たな視点で事件を見つめる工夫と言えるでしょう。

作中でこの事件が未解決とされている点は、実際の世田谷事件と重なります。未解決事件を題材にすることで、読者の想像力を掻き立て、現実でも解決していない事件の「もしも」を考える機会を提供していると言えるでしょう。

興味深いのは、作中でこの事件に五代の父親が関わっているという設定です。これは単なる事件解決だけでなく、主人公の家族の物語とも絡めることで重層的な物語構造を作り出しています。実在の事件を起点にしながらも、フィクションとしての広がりを持たせる工夫が見られるのです。

momomo
未解決事件をフィクションで描くというのは、現実では得られない「答え」を求める読者の気持ちに訴えかけますね。でも、事件の真相よりも、主人公の過去や家族との関係が重要になってくるところが物語として深みを感じます。

漫画サイコパスト元ネタから読み解く創作の深層

サイコ×パストの元ネタは

イメージ画像:ヨムコミ!メディア作成

本章では、「サイコパスト」という作品における元ネタの活用方法と、フィクションとしての創作の深みについて探ります。

  • 五代と飛高紫苑のキャラクター設定に隠された謎
  • 時間遡行と被害者憑依―斬新な設定の真意
  • 実在事件を素材にした表現の倫理性と配慮
  • 9巻までの展開と作者の創作過程を考察
  • 最新刊ネタバレから予測する物語の結末
  • 総括:サイコパスト元ネタから見る実話とフィクションの衝撃的融合

五代と飛高紫苑のキャラクター設定に隠された謎

「サイコパスト」の魅力の一つは、主人公・五代一哲と謎めいた人物・飛高紫苑のキャラクター設定にあります。彼らの背景には、実在の人物や事件との関連が巧みに織り込まれています。

五代一哲は、元捜査一課の刑事として描かれ、2010年に起きた「杉並区一家4人肉塊殺人事件」で家族を失った過去を持ちます。この設定自体は架空ですが、日本で実際に起きた複数の凄惨な家族殺害事件の要素を組み合わせているのではないかと考えられます。五代の執念深さや殺人犯に対する並外れた憎しみは、家族を失った遺族の心情を投影していると解釈できます。

一方、飛高紫苑は警視総監の息子であり、超能力を持つ謎めいた人物として登場します。彼が持つシリアルキラーへの異常な執着や、他人を過去に送る能力は完全な創作ですが、シリアルキラーを研究する犯罪心理学者のような要素が取り入れられているとも考えられます。

飛高のキャラクターは作品が進むにつれて謎が深まっており、彼が五代の家族が殺された事件に何らかの関わりがあるのではないかという伏線も張られています。この設定は、単なる事件解決だけでなく、登場人物たちが持つ過去の因縁や秘密という要素を加えることで物語に重層性をもたらしています

また、飛高が収集しているシリアルキラーカードには、エドワード・ゲインやヘンリー・リー・ルーカスなど、実在した海外の猟奇殺人犯が含まれており、作品のリアリティを高める効果があります。これらの設定は、実在の犯罪に関する情報と創作的要素を巧みに融合させ、読者の興味を引く重要な役割を果たしているのです。

時間遡行と被害者憑依―斬新な設定の真意

「サイコパスト」の最大の特徴は、主人公が過去の事件の被害者の体に乗り移るという独創的な設定です。この設定は実在の事件や作品にはあまり見られず、本作独自の斬新な試みと言えるでしょう

従来の時間遡行ものでは、主人公自身が過去に戻るパターンが多いですが、「サイコパスト」では被害者の体に乗り移るという設定によって、事件を被害者の視点から捉えるという新たな視点を提供しています。これにより読者は、事件の加害者だけでなく被害者の恐怖や苦しみをより身近に感じることができます。

この設定には、「もし被害者が事前に事件を知っていたら救われたのではないか」という想像を形にするという意味もあります。これは多くの人が猟奇事件に接したときに感じる「もし防げたら」という感情を物語化したものと言えるでしょう。

また、被害者の体に乗り移るという設定には、もう一つの重要な意味があります。それは、主人公が犯人を倒すために、被害者よりも不利な立場から戦わなければならないという制約です。女子高生や子どもの体では、成人男性の犯人に対して力で対抗することができません。そのため、主人公は知恵と勇気で事件を解決しなければならず、そこにサスペンスとしての緊張感が生まれるのです。

この「被害者憑依」という設定は、実際の事件を基にしながらも、「もしも」の可能性を探るフィクションとしての広がりを作品に与えています。そして、過去に戻って事件を解決するという行為は、現実では癒されることのない事件の傷を、物語の中でのみ癒すという意味合いも持ち合わせているのかもしれません。

被害者の視点から事件を描くというのは、本当に新しい試みだと思います。通常の推理小説やサスペンスだと探偵や捜査官の視点が多いですが、被害者側からの視点というのは感情移入もしやすいし、何より「救えるかもしれない」という希望を持てるところが読者の心を掴むんでしょうね。
yuuka

実在事件を素材にした表現の倫理性と配慮

「サイコパスト」は実在の猟奇事件を想起させる要素を含んでいますが、作品として表現する際には様々な倫理的配慮がなされていると考えられます。

まず注目すべきは、作中の事件が実在の事件と完全に一致しているわけではないという点です。地名や年代、被害者数、犯行手法など、細部には明確な違いが設けられています。これは実際の事件の被害者や遺族への配慮であると同時に、フィクションとしての創作の自由を確保するための工夫と言えるでしょう。

また、作中では猟奇的な描写がありながらも、過度に生々しい表現は抑制され、被害者の尊厳を損なわないような配慮がみられます。例えば、伊崎良信の描写は衝撃的ですが、あくまでフィクションの枠内に収まる表現となっています。

さらに、作品では事件の解決や真相究明に焦点が当てられており、単なる猟奇性の追求ではなく、被害者を救い、犯罪者を裁くという正義の物語として構成されている点も重要です。この枠組みにより、読者は実在の悲劇を想起しつつも、フィクションとしての物語に救いを見出すことができます。

創作者の立場としては、社会に実際に起きた事件を題材にする際には、センセーショナリズムに走ることなく、事件の本質や社会的な意味を考えさせるような作品を目指すという姿勢が感じられます。「サイコパスト」は猟奇的な題材を扱いながらも、犯罪の背景や心理、社会との関係性を掘り下げることで、単なるエンターテイメントを超えた作品となっているのです。

9巻までの展開と作者の創作過程を考察

「サイコパスト」は2025年1月現在、9巻まで刊行されており、その展開からは作者の創作過程や意図を垣間見ることができます。

初期の巻では、比較的単純な「過去に戻って事件を解決する」という構図が中心でしたが、巻を重ねるごとに物語は複雑化していきます。特に5巻以降では、表面的な事件解決だけでなく、事件の背後にある社会構造や人間関係の闇にも焦点が当てられるようになりました

例えば、祝波島41人殺し事件では、最初は単純な大量殺人事件と思われていたものが、実は島の住民による臓器売買という別の犯罪の隠蔽が関係していたという展開になります。これは、単一の事件や犯人だけでなく、社会の構造的問題にも目を向けさせるという作者の意図が感じられます。

また、ストーリーが進むにつれて、五代の家族が殺された「杉並区一家4人肉塊殺人事件」と他の事件との関連性も示唆されるようになり、個別の事件が大きな陰謀の一部という複雑な構造になっていきます。これは読者の興味を維持しつつ、作品全体を貫くテーマを構築するための工夫と言えるでしょう。

9巻までの展開を見ると、作者は実在の猟奇事件からインスピレーションを得つつも、そこに独自のフィクション要素を加えて、読者の予想を裏切る展開や重層的な物語構造を作り上げていることがわかります。また、単なるショッキングな描写だけでなく、登場人物の心理描写や社会批判的な視点も深まっており、作品としての成熟が感じられます。

momomo
物語が進むにつれて、単なる猟奇事件ものから、もっと大きな陰謀や社会問題に広がっていく展開は、読者としてはどんどん引き込まれますね。最初は個別の事件だと思っていたものが、実はすべてつながっているという構造がミステリーとしての面白さを高めています。

最新刊ネタバレから予測する物語の結末

「サイコパスト」の最新刊となる9巻までの展開から、今後の物語の行方や結末について考察してみましょう。

9巻では大田区一家殺人事件の捜査が進展し、五代の父親である哲夫も事件に深く関わっていることが明らかになってきました。また、事件の容疑者とされる複数の人物たちが実は共謀していた可能性も示唆されています。

これらの展開から予測されるのは、大田区一家殺人事件が五代自身の家族が被害に遭った「杉並区一家4人肉塊殺人事件」と何らかの形でつながっているという可能性です。両事件の犯人が同一人物であるか、あるいは同じ組織が関与している可能性が高まっています。

また、飛高紫苑の正体や目的についても謎が深まっています。彼が持つ超能力の起源や、なぜ五代を選んで過去に送り込んでいるのかという点については、まだ明確な説明がなされていません。今後の展開では、飛高自身が事件に関与している可能性や、彼の能力の真相が明らかになると予想されます。

物語の最終的な結末としては、五代が自分の家族が殺された事件の真相を突き止め、その背後にある大きな陰謀を暴くというクライマックスが予想されます。そして、これまでに解決してきた複数の事件がすべて一つの大きな事件の一部だったという驚きの展開も十分考えられます。

さらに、五代が過去を変えることで、実は自分の家族を救えるのではないかという希望も示唆されています。しかし、タイムパラドックスの問題や、運命を変えられるのかという哲学的なテーマもあり、単純なハッピーエンドだけではない、複雑な結末が待っているかもしれません。

総括:サイコパスト―実話とフィクションの境界線を超える衝撃作

「サイコパスト」は、実在の猟奇事件をモチーフにしながらも、独自の世界観とストーリーを構築した作品として評価できます。作品の最大の魅力は、実話とフィクションの境界線を曖昧にし、読者に「これは実際に起きた事件なのか」という問いかけを絶えず投げかけている点にあります。

本作で描かれる各事件―兵庫の乳房切除連続殺人事件、彩門病院ベクロニウム中毒死事件、練馬区監禁連続殺人事件、祝波島41人殺し事件、大田区一家殺人事件―は、エド・ゲイン事件、仙台筋弛緩剤点滴事件、北九州監禁殺人事件、津山三十人殺し、世田谷一家殺害事件など、実在する衝撃的な犯罪事件との類似点を持っています。

しかし、単なる実話の再現ではなく、そこに「過去に戻って事件を解決する」という斬新な設定と、被害者の視点から事件を描くという独自のアプローチを加えることで、新たな物語として再構築しています。これにより、読者は単に猟奇的な描写にショックを受けるだけでなく、「もし事件を防げたら」という希望を持つことができるのです。

また、作中の事件を通じて、犯罪の背景にある社会問題や人間の心理に迫る視点も提供されています。実在の事件を参考にしながらも、そこから派生する社会的・心理的な考察を深めていることが、単なるエンターテイメントを超えた作品としての価値を高めています

「サイコパスト」は、猟奇的な題材を扱いながらも、犯罪者と被害者の両方の視点を描き、社会の闇に切り込む勇気ある作品と言えるでしょう。実話を基にしたフィクションの可能性を広げ、読者に強い印象と考察のきっかけを与える点で、現代漫画における重要な一作となっています。

rico
結局のところ、「サイコパスト」の魅力は実話とフィクションが絶妙にブレンドされている点にあると思います。読んでいるうちに「これは本当にあった話なのかな」と考えさせられるような描写があって、それでいて救いのある物語展開もあるというバランスが素晴らしいですね。
最後に、今回の記事内容のポイントをまとめます。
momomo
  • 「サイコパスト」は本田真吾による猟奇殺人事件をテーマにした漫画作品
  • 作品タイトルは「サイコパス」と「パスト(過去)」を掛け合わせた造語
  • 主人公が過去の猟奇殺人事件の被害者の体に乗り移り、事件を未然に防ぐという斬新な設定
  • 作中の「兵庫・乳房切除連続殺人事件」はエド・ゲイン事件が元ネタと考えられる
  • 「彩門病院ベクロニウム中毒死事件」は仙台筋弛緩剤点滴事件に類似点がある
  • 「練馬区監禁連続殺人事件」は北九州監禁殺人事件を連想させる要素を持つ
  • 「祝波島41人殺し事件」は津山三十人殺しとの共通点がある
  • 「大田区一家殺人事件」は世田谷一家殺害事件がモデルになっていると推測される
  • 実在事件をベースにしながらも、フィクションとして再構築されている
  • 事件の複雑な背景や社会批判的な視点も取り入れられている
  • 単なる猟奇描写ではなく、被害者救済という希望的な要素も含まれる
  • 五代一哲と飛高紫苑というキャラクター設定にも謎と魅力がある
  • 物語が進むにつれて、個別の事件が大きな陰謀の一部であることが示唆されている
  • 実在事件を扱う際の倫理的配慮も見られる
  • 作品は2025年1月現在、9巻まで刊行されている
  • 実話とフィクションの境界を曖昧にする表現が作品の魅力となっている


最後に

本記事では、漫画「サイコパスト」に登場する猟奇殺人事件と、それらの元ネタとなった実在の事件について詳しく解説してきました。作中の兵庫・乳房切除連続殺人事件はエド・ゲイン事件に、彩門病院ベクロニウム中毒死事件は仙台筋弛緩剤点滴事件に、練馬区監禁連続殺人事件は北九州監禁殺人事件に、そして祝波島41人殺し事件は津山三十人殺しに類似点があることがわかりました。

作者は実在の猟奇事件からインスピレーションを得ながらも、そこに独自のフィクション要素を加え、「過去に戻って事件を解決する」という斬新な設定を持つ独創的な物語を生み出しています。この「実話とフィクションの境界線を曖昧にする」アプローチが、「サイコパスト」の大きな魅力となっているのです。

猟奇事件をテーマにした作品に興味を持たれた方は、同じく実在の犯罪をモチーフにした「ミュージアム」も参考になるでしょう。また、心理描写に重点を置いた「ドクムシ」や「PSYCHO-PASS」なども、「サイコパスト」の世界観に通じるものがあります。

「サイコパスト」をまだ読んだことがない方も、この記事を通じて作品の背景にある深い考察や、実話とフィクションが交錯する独特の世界観に興味を持っていただければ幸いです。

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