賛否両論！漫画「こういうのがいい」が気持ち悪いという声の真相に迫る

漫画「こういうのがいい」が気持ち悪いと感じる読者が増えています。
90万部を超える人気作品でありながら、作中の男女関係や描写に違和感を覚える声が特に女性読者から多く挙がっているのです。
漫画評論家として多くの恋愛作品を見てきた筆者が、この作品が物議を醸す理由を分析しました。

この記事でわかること

作品の過激な描写や独特な男女関係に違和感を感じる方、この作品への評価が分かれる理由が気になる方も多いでしょう。
この記事では、作品の特徴を客観的に分析し、読者それぞれの立場から作品を考察していきます。

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「こういうのがいい」が気持ち悪いと感じる読者が急増中

イメージ画像：ヨムコミ！メディア作成

90万部超えの人気作品

漫画「こういうのがいい」は2023年時点で累計発行部数90万部を突破した人気作品です。

2020年10月からとなりのヤングジャンプで連載がスタートし、2023年7月時点で単行本は6巻まで刊行されています。

作品の独特な描写や世界観が話題を呼び、2023年9月には実写ドラマ化も決定しました。

作者の双龍氏はもともとpixivで連載していた本作を商業連載化。

現代の男女関係を描いた「新感覚ラブコメ」として注目を集めています。

ただし作品の評価は大きく分かれ、支持派と批判派で活発な議論が展開されています。

支持派からは「現代の恋愛観をリアルに描いている」という評価がある一方で、批判派からは「男性の妄想が強すぎる」との指摘も目立ちます。

江口友香というヒロイン像

ヒロインの江口友香は、ファミレスでアルバイトをしながらゲーム配信で収入を得る20代女性です。

彼女の外見は可愛らしく描かれていますが、性格設定は従来の少年漫画のヒロイン像を大きく覆すものになっています。

下ネタを頻繁に口にし、トイレのドアを開けたまま用を足すなど、あえてガサツな一面が強調されています。

オンラインゲームが趣味で、会話にオタク用語を多用する設定も特徴的です。

この独特なキャラクター性は、「理想の女性像を押し付けられている」という女性読者からの批判を受けることもありますが、「既存の価値観に縛られない新しいヒロイン像」として支持する声も存在します。

作中では主人公の村田元気とフリーダムフレンドとして関係を築いていきます。

イメージ画像：ヨムコミ！メディア作成

フリーダムフレンドの関係

作品の中心となる「フリーダムフレンド」は、恋人でもセフレでもない、新しい形の男女関係を指します。

主人公の村田元気と江口友香は、それぞれ前の恋人との関係に疲れを感じていました。

村田は彼女からの執拗な質問攻めに、江口は彼氏からの理想像の押し付けに辟易していたのです。

オンラインゲームのオフ会で出会った二人は意気投合し、その日のうちに関係を持ちます。

以降、二人は互いを束縛せず、かつ親密な関係を保ち続けます。

恋人同士のような束縛はなく、かといって単なる体の関係でもない。

この「フリーダムフレンド」という関係性は、現代の若者の共感を呼ぶ一方で、伝統的な恋愛観を持つ読者からは違和感を持たれる要因にもなっています。

オタク用語が多用される会話

村田と江口の会話には独特の特徴があります。

二人はオンラインゲームで知り合った仲だけに、日常会話でもゲーム用語やネットスラングを頻繁に使用します。

「草」「ぱおん」「うぽつ」といったネット発の表現が自然に飛び交い、現実の会話でもオタク的な言い回しを楽しむ様子が描かれます。

この会話表現に対して「リアルな若者文化を反映している」という評価がある一方で、「実際の会話ではここまでオタク用語を使わない」という批判的な声も挙がっています。

特に、ヒロインの江口が男性的な言葉遣いやオタク用語を多用する点は、作品の世界観に違和感を覚える大きな要因の一つとなっています。

作者はあえてこの独特な会話表現を採用することで、従来の少年漫画とは異なる空気感を演出しています。

男性目線の描写が特徴的

「こういうのがいい」の物語は、基本的に男性視点で展開されます。

主人公の村田元気を中心に、理想の女性像や男女関係が描かれていく構図が特徴的です。

江口友香は外見が可愛らしく、性的な話題にも積極的。

男性キャラクターの要望に柔軟に応える性格設定は、典型的な男性の理想を反映していると指摘されています。

作中では、江口が下着姿で部屋を歩き回ったり、トイレのドアを開けっ放しにしたりする描写が登場します。

こうした描写に対して女性読者からは「男性の妄想的すぎる」「女性蔑視的」という批判の声が上がっています。

一方で作者は、既存の恋愛漫画の価値観や男女の描き方に疑問を投げかける意図もあると説明しています。

ドラマ化で話題に

2023年9月、「こういうのがいい」の実写ドラマ化が決定しました。

ABCテレビで2023年10月29日から毎週日曜深夜0時55分に放送開始。主演は村田元気役を西山潤さん、江口友香役を田中美麗さんが務めます。

ドラマ化決定により、原作マンガの過激な描写や独特な男女関係がどのように実写で表現されるのか注目を集めています。

漫画では描かれた過激なシーンや下ネタを含む会話が、実写でどこまで表現されるのかが話題となりました。

特に主人公二人の「フリーダムフレンド」という関係性を、実写でどう表現するのかに関心が集まっています。

原作ファンからは「過剰な脚色を避けてほしい」という声も上がっています。

なぜ「こういうのがいい」は気持ち悪いと言われるのか

イメージ画像：ヨムコミ！メディア作成

作者の願望が色濃い設定

「こういうのがいい」には作者の理想や願望が強く反映されているという指摘があります。

主人公の男女が出会ってすぐに関係を持ち、その後も束縛のない関係を続けるという展開は、現実離れした設定だという声が目立ちます。

特に、ヒロインの江口友香が性的な話題に積極的で、男性の要望に柔軟に応える設定は、男性読者の願望を投影したものだという批判があります。

作品内では、二人の関係に障害となるような深刻な問題も描かれず、都合の良い展開が続きます。

恋愛経験の少ない男性の理想や妄想を具現化したような設定に、違和感を覚える読者も多いようです。

一方で作者は、既存の恋愛マンガの価値観にとらわれない新しい関係性を提示したかったと説明しています。

女性キャラの不自然な描写

ヒロインの江口友香の描写に対して、多くの女性読者から違和感が指摘されています。

江口は外見こそ可愛らしく描かれていますが、言動は極端に男性的です。

下ネタを連発し、トイレのドアを開けたまま用を足すような描写は、一般的な女性の感覚からはかけ離れているという声が多く挙がっています。

オンラインゲームが趣味という設定自体は自然ですが、現実の会話でもオタク用語を多用する描写は大げさだという指摘もあります。

また、性的な描写においても、過度に積極的な態度や露出的な行動が目立ちます。

これらの描写は、男性読者の理想を具現化したキャラクター造形だという批判が集中している部分です。

リアルさに欠ける展開

「こういうのがいい」の物語展開には、現実味の乏しい要素が目立ちます。

主人公の村田元気と江口友香は初対面で意気投合し、その日のうちに関係を持ちます。

この急展開自体が非現実的という指摘があります。

二人の関係にはトラブルや深刻な問題が描かれず、常に都合よく進展していく点も批判の対象です。

特に江口のキャラクター設定は、性的な話題への過度な積極性や、男性の要望への柔軟な対応など、理想化されすぎているという声が多く挙がっています。

加えて、オタク用語を多用する日常会話も大げさな印象を与えています。

作品全体を通して、現実の男女関係では起こりづらい展開が続くため、読者の共感を得られにくい面があります。

現代の恋愛観との違和感

「フリーダムフレンド」という新しい関係性を提示する本作ですが、現代の恋愛観とは異なる部分が目立ちます。

作中では、束縛のない関係を理想としながらも、その実態は男性側の都合が優先される展開が続きます。

現代では、男女の対等な関係性や互いの価値観の尊重が重視されています。

一方で本作は、ヒロインが男性の理想に合わせる形で物語が進行します。

性的な描写も男性視点が強調され、女性の心理描写は薄い印象です。

SNSでの恋愛相談や若者の恋愛観を見ると、このような一方的な関係性を望む声は少数派です。

作品が描く男女関係のあり方に、現代の読者が違和感を覚える要因となっています。

読者層による評価の分かれ目

「こういうのがいい」の評価は、読者の性別や年齢層によって大きく異なります。

男性読者、特に恋愛経験が少ない層からは「理想的な関係性」として支持される傾向にあります。

一方で女性読者からは「男性の妄想を具現化しただけ」という批判的な意見が目立ちます。

年齢層でも評価が分かれ、若い読者からは「現代的な価値観を反映している」という肯定的な声がある一方、30代以上の読者からは「恋愛観が未熟」という指摘も多く見られます。特に注目すべき点は、SNSでの議論の活発さです。

作品の評価を巡って、支持派と批判派の間で白熱した議論が展開されています。

この評価の分かれ方自体が、現代の多様な恋愛観を反映している面もあります。

似た作品との表現の違い

恋愛マンガの新しい形を目指す「こういうのがいい」ですが、従来の作品とは異なる特徴的な表現方法を採用しています。

一般的な恋愛マンガでは、恋人同士の関係発展や心理描写が丁寧に描かれます。

対して本作は、主人公たちの関係をあえて曖昧なままに置き、従来の恋愛関係の枠にはめない展開を選んでいます。

また、性的な描写も露骨で、オタク用語を多用する会話も特徴的です。

総括：こういうのがいいは気持ち悪いか議論が続く作品

momomo

最後に、今回の記事内容のポイントをまとめます。

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