三体 死神永生に登場する”歌い手”と呼ばれる謎めいた存在。
物語の中でその描写は少ししかありませんが、太陽系滅亡の直接的な鍵を握る、シリーズの中でも特に興味深い存在です。
この記事では、そんな歌い手の役割や背後にある暗黒森林理論、母世界との関係などを詳しく解説します。
三体の世界観における「歌い手」とは、自分たちの文明を守るために、低エントロピー体と呼ばれる他文明を観察し、危険と判断した文明を排除する任務を担っています。
彼らは宇宙では決して特別な立場ではなく、むしろありふれた仕事を行っている平凡な存在として描かれます。
記事では、歌い手が行う「浄め」と呼ばれる、危険な低エントロピー体に対する攻撃の詳細や、母世界が自らの次元を二次元化する準備に入っている背景なども解説します。
なお本記事は基本的に、三体「死神永生」のネタバレを含みます。
したがって、本編を未読の方はご注意ください。
この記事を読むと分かること
- 歌い手の役割と活動内容
- 歌い手の母世界とその目的
- 浄めとは何か、その具体的な内容
- 三体シリーズの暗黒森林理論とその影響
三体に登場する歌い手とその役割
- 三体 死神永生に登場した歌い手とは
- 歌い手の母世界とは
- ぎょろ眼とはどんな装置?
- お清めとは
- 低エントロピー体とは
- 暗黒森林理論とは何か
三体 死神永生に登場した歌い手とは
三体「死神永生」に登場する歌い手とは、天の川銀河で特定のデータを調査し、異常を発見する役割を持つ存在です。
ここで言う異常とは、作中で低エントロピー体と呼ばれる文明を持つ知的生命体のことです。
彼(性別は記載されていませんが、”あの娘”と女性に呼び掛けるような歌を歌うシーンがあります)の仕事は、”浄め”と称する破壊的な攻撃によって、脅威と判断した他文明を抹殺して、自文明の存続を図ることです。
歌い手は、他の生命体と通信するためのメッセージを「歌う」ように伝えます。
このメタファーは、彼が電磁波や重力波その他の手段を使って通信する行為を指しており、その結果として特定の座標にいるかもしれない知的生命体を検出します。
歌い手の任務は、こうした座標を発見し、それが脅威であると判断された場合には、恒星ごと抹消することです。
この行為を「浄め」と称しています。
彼の活動は単なるルーチンワークであり、他の多くの生命体と同様に、宇宙のエントロピーを減らして秩序を作ることに美意識を感じています。
しかし、その行動の根底には、宇宙全体の秩序を守るという高尚な目的はありません。
あくまで自分たちの文明を守り、潜在的な脅威を排除するための手段です。
上司である長老の命令に従う歌い手は、自己のモチベーションは低く、仕事は義務的にこなしています。
彼の行動は冷徹で効率的ですが、個人的な感情や熱意はほとんど感じられません。
作中では、歌い手のように浄めを仕事とするものは宇宙に何十億もいるとされており、彼は宇宙ではごくありふれた平凡な仕事をしている存在に過ぎないのです。
歌い手の母世界とは
歌い手の母世界とは、彼が所属する高度な文明の中心地を指します。
この文明は、作中で暗黒森林理論とも呼ばれる宇宙全体の原則に従って、遥か古代から自文明の存続を図り、自分たちへの脅威を取り除くために活動してきました。
母世界は周辺世界と永年にわたる戦争を続けています。
歌い手が所属する”種子”と呼ばれる宇宙船は、この戦争に直接関わっているわけではなく、地球でいう何万年も昔に母世界を離れて宇宙を航行する独立部隊のような存在です。
広く宇宙を探索し、危険な他文明の兆候を観察し続けています。
歌い手を含む「浄め」を担当する者たちは、危険と判断された他の文明を排除することで、自文明の安全を確保しています。
さらに、母世界は既に自らの次元を2次元化する準備に入っていると示唆されています。
2次元化攻撃は一旦使用すると敵味方関係なく作用し、3次元宇宙を2次元に押しつぶし、その動きを止めることはできません。
ゆくゆくは宇宙全体を2次元化してしまうことになる、危険なものなのです。
母世界はそれに対応するために、自らの文明そのものを2次元で存続できる形に作り替えようとしているのです。
歌い手はそれを聞いて、2次元化された生が想像できず、そうした手段を選ばざるをえない宇宙の状況に悲しい想いを抱いています。
ぎょろ眼とはどんな装置?
ぎょろ眼とは、「死神永生」に登場する特別な観測装置のことです。
この装置は、高い精度で宇宙を観測し、異常が検出された特定の座標を詳しく観察するために使用されます。
ぎょろ眼という名前は、装置の見た目から来ているかもしれませんが、その詳細は作中では描写されません。
実際には詳細な観測能力を持つ巨大な望遠鏡のようなものと考えられます。
作中では、歌い手が原始膜による座標送信記録を観察した結果、「太陽弾き」と名付けた地球文明にきわめて危険な兆候を見出します。
そして、太陽弾きをさらに詳しく調査するために、ぎょろ眼を起動しようとしたのです。
しかし、ぎょろ眼を起動した瞬間、種子の長老(宇宙船の司令官のような存在と思われます)から、越権行為であるとして止められます。
その結果、歌い手は残る手段である”浄め”を選択することになるのです。
歌い手がぎょろ眼を使用して、人類文明を詳しく観察していれば、浄めはなされなかったのか?
詳細な観察の結果、歌い手が人類文明を理解し、攻撃を中止してくれた可能性はあったのか。
それは想像するしかできませんが、恐らく観察したとしても、浄めはなされたのではないかと思います。
浄めは宇宙の普遍的な法則に則ったものであり、同情や共感が入る余地はないものなのです。
浄めとは
”浄め”とは、「死神永生」の中で、特定の危険な文明を排除するための行為を指します。
この用語は、宇宙の秩序を守るために、危険と見なされた文明を消し去ることを意味しています。
浄めを行う役割を持つのが、先ほど説明した歌い手です。
浄めのプロセスは、まずぎょろ眼などの観測装置を使って危険な文明の兆候を発見することから始まります。
次に、その文明が本当に脅威であると判断されれば、特定の武器を使ってその文明を抹消します。
浄めの手段としては、作中では質量点と双対箔の2種類が提示されていますが、他にもあるかもしれません。
質量点は、人類が「光粒(フォトイド)」と呼んでいたもので、大きな質量を持った弾丸を光速に近い速度で射出し、対象の文明が属する恒星を破壊するものです。
攻撃を受けた恒星はいわば超新星爆発を起こした状態になるので、恒星系からの脱出手段を持たない文明は生き残れません。
実際の暗黒森林攻撃を受けるまで、人類はこの質量点(光粒)が唯一の攻撃手段だと予測して準備していましたが、実際には双対箔が太陽系攻撃に使われたため、生き残れませんでした。
双対箔は、3次元空間を2次元に崩壊させる次元攻撃兵器です。
太陽系に対する攻撃では、質量点で太陽を爆発させても、木星が退避場所として使えて殲滅に失敗するため、双対箔による次元攻撃が選ばれました。
浄めが行われる理由は、暗黒森林理論に基づいています。
この理論では、宇宙に存在するすべての文明が互いに敵対し、自らを守るために他の文明を攻撃するという考え方です。
したがって、先に攻撃して危険を排除することが最善の防御策とされています。
この原理による攻撃が暗黒森林攻撃であり、浄めです。
浄めは、宇宙の秩序を維持し、エントロピーの増加を防ぐために必要な行為とされています。
しかし、その過程で多くの文明が消滅することになるため、非常に厳しい現実を伴う行為でもあります。
低エントロピー体とは
低エントロピー体とは、「死神永生」に登場する概念で、宇宙において秩序を持つ存在のことを指します。
エントロピーとは、物理学で混沌や無秩序の度合いを表す指標ですが、低エントロピー体はその逆で、秩序や構造を保つものです。
簡単に言えば、低エントロピー体は宇宙の中で整った状態を維持している物質や生命体のことを指します。
低エントロピー体の代表例としては、文明や生命体が挙げられます。
これらはエネルギーを使って自らを維持し、発展させることで秩序を保ちます。
例えば、地球の人類文明も低エントロピー体の一つです。
私たちの社会は、エネルギーを消費し、技術を発展させることで、より高度な秩序を生み出しています。
POINT
三体の作中では、低エントロピー体は宇宙における最高位の意味であり、それを維持するために低エントロピー体は存在し続けなければならない、との描写があります。
ただし、これは宇宙全体の秩序を守るといったことではなく、とにかく自文明の身を守るという価値観として働いています。
暗黒森林理論とは何か
暗黒森林理論とは、劉慈欣の「三体」シリーズで提唱される宇宙文明の相互関係を説明する理論です。
この理論は、宇宙がまるで暗黒の森林のような場所であり、そこで生き残るためには他の存在を警戒し、自分の存在を隠す必要があると説きます。
暗黒森林理論は、宇宙における文明同士の関係を非常にシンプルかつ厳しいものと捉えています。
暗黒森林理論の基本的な考え方は、すべての文明が他の文明を潜在的な脅威と見なすというものです。
なぜなら、他の文明が自分を発見し、攻撃してくる可能性が常に存在するからです。
したがって、宇宙の文明はお互いにその存在を隠し、発見された場合には先制攻撃を仕掛けることが唯一の生存戦略となります。
この理論が「三体」シリーズで特に重要なのは、地球の人類がこの暗黒森林のルールに気づき、どのように生き延びるかを模索する過程にあります。
例えば、人類は自らの存在を隠すために技術を駆使し、また他の文明からの攻撃に備える必要があります
POINT
暗黒森林理論は、非常に冷徹で現実的な宇宙観を示しており、宇宙における文明同士の関係を新たな視点で考えさせられるものです。
この考え方を理解することで、「三体」シリーズのストーリー展開や登場人物の行動をより深く理解することができます。
三体 歌い手の攻撃とその影響
- 三体の二次元化攻撃とは
- 双対箔とはどんな武器
- 現在の3次元宇宙は低次元化攻撃を繰り返されてきた結果によるもの
- 太陽系が2次元に崩潰する様子
- 三体Xでの宝樹による描写
- 総括:三体の歌い手は太陽系を2次元化攻撃で滅亡させた攻撃者
三体の二次元化攻撃とは
三体の二次元化攻撃とは、劉慈欣の「三体」シリーズに登場する強力な攻撃手段の一つです。
この攻撃は、三次元空間を二次元空間に変えることで、あらゆる物質や生命体を平面に押しつぶしてしまうというものです。
具体的には、二次元化攻撃は「双対箔」と呼ばれる特殊な兵器を使って行われます。
双対箔は、非常に薄くて軽い膜状の物体で、これが対象に向けて放たれると、その接触面から周囲の空間が次元崩壊を起こし、三次元から二次元に変わってしまいます。
これにより、対象の物質は全て平面化し、機能や構造を失います。
この攻撃の恐ろしさは、その効果が不可逆的である点にあります。
一度二次元化されてしまった物質や生命体は、元の三次元に戻ることができません。
さらに、二次元化が進行する速度も非常に速く、光速以外の速度では逃れることは不可能です。
この攻撃が発動されると、広範囲にわたる破壊が発生し、文明全体が壊滅的な打撃を受けます。
二次元化攻撃は「三体」シリーズで描写されたうちで最も破壊的で恐ろしい攻撃手段です。
双対箔とはどんな武器
双対箔とは、「三体」シリーズに登場する強力な次元攻撃兵器です。
この武器は、三次元空間を二次元空間に変えるという非常に特殊な効果を持っています。
具体的には、双対箔は薄い膜状の物質であり、これが対象に向けて放たれると、接触した部分から周囲の空間を二次元に崩潰させます。
この過程で、物質や構造は全て平面化し、その結果、機能や構造を完全に失います。
双対箔の攻撃は不可逆的であり、一度二次元化された物質や生命体は元に戻ることはできません。
歌い手が双対箔を使用するために取り出したとき、綺麗な透き通った梱包に包まれているという描写がありました。
この梱包は、双対箔の本体である2次元空間が周囲に拡大するのを抑える防護フィールドです。
この防護フィールドは、目標地点に到達すると、光と重力波を放出しながら徐々に”蒸発”していきます。
この蒸発が終わったとき、むき出しの2次元平面が、周囲の3次元空間を引き込み押しつぶしてしまうのです。
双対箔の使用は、暗黒森林理論に基づいた戦略の一環として行われます。
他の文明を完全に消滅させるための最終手段として、この武器が選ばれることがあります。
特に、敵対する文明が高度な技術を持っている場合や、太陽系のように質量点から逃れる手段を持っている場合、その文明を一撃で無力化するために双対箔が使用されます。
POINT
双対箔は母世界を含む宇宙文明ではごくありふれた安価な兵器であり、特別なものとして描かれていません。
もっと高価な武器も存在するものの、それらは暴力過ぎるため、歌い手は双対箔が体現するシンプルさや美しさを好んでいます。
現在の3次元宇宙は低次元化攻撃を繰り返されてきた結果によるもの
現在の三次元宇宙が、かつてはもっと多次元だったという考え方があります。
三体で語られる宇宙の世界観も、その考え方に基づいています。
これによると、宇宙は過去に高次元の空間を持っていましたが、長い年月を経て低次元化攻撃を繰り返され、現在の三次元宇宙に落ち着いたとされています。
低次元化攻撃とは、上で解説した双対箔のように、高度な宇宙文明同士の戦争において使用される非常に破壊的な技術です。
この攻撃は、高次元の空間を低次元に縮退させることで、攻撃対象の物理的性質や構造そのものを完全に破壊します。
これにより、敵対する文明の科学技術や文化を一瞬で無効化することができます。
例えば、十次元の宇宙が低次元化攻撃を受けると、次第に次元が減少し、最終的には現在の三次元宇宙となります。
この過程で、多くの文明や物理現象が失われました。
現代の宇宙が三次元に固定されているのは、このような歴史的背景があるからです。
光速もかつては無限大の速さを持っていたものが、宇宙文明の抗争の繰り返しの結果として、現在の秒速30万キロという速度にまで落ちたとされています。
宇宙が次元を失う過程でどれだけの知的生命体や技術が消え去ったかを考えると、現在の宇宙の姿がいかに儚いものであるかが理解できます。
この現象を部分的に示唆した現象が、人類文明の逃亡者である宇宙船<藍色空間>が遭遇した「四次元のかけら」です。
ここで出会う「リング」と呼ばれる存在は、かつて宇宙が4次元空間であった時代の遺物で、4次元宇宙が低次元化されて現在の3次元宇宙が出来上がったことを詩的な言葉で語ります。
リング:海が干上がったら、魚は潮だまりに集まる。潮だまりも干上がったら、魚はすべて消え失せる。
(中略)
リング:海を干上がらせた魚は、海が干上がる前に陸に上がった。ひとつの 暗黒森林からべつの 暗黒森林に移動した。
ここで描写される「海」とは4次元宇宙で、「陸」は現在の3次元宇宙のことです。
4次元空間に対する低次元化攻撃を行った攻撃者(海を干上がらせた魚)は、自らを3次元化して陸に上がった、ということです。
同じことを、歌い手の母世界が3次元宇宙に対して行おうとしているわけです。
太陽系が2次元に崩潰する様子
太陽系が2次元に崩潰する様子は、非常に恐ろしい現象です。これは「三体」シリーズにおいて描かれるシーンの一つで、双対箔という武器による攻撃によって引き起こされます。
双対箔が太陽系に向けて放たれると、その影響で太陽系全体が次第に二次元化されます。
具体的には、双対箔が接触した地点から波紋のように広がり、空間が徐々に平面化されていきます。
この過程で、星や惑星、さらには宇宙船や人工物までもが薄い紙のような二次元の存在に変わってしまいます。
まず、観測者は空間が異常に変化するのを目撃します。
通常の三次元空間がまるで紙のように折りたたまれるように、すべての物体が次第に平坦になっていきます。
この現象は非常に速く進行し、光速以外で逃れることは不可能です。
この二次元化によって、太陽系内のすべての生命体や技術は完全に機能を失います。
惑星や恒星の重力も消滅し、物質の構造自体が崩壊します。
最終的には、太陽系全体が二次元の薄い膜のような存在に変わり果てます。
このような二次元化攻撃は、敵対する文明を完全に無力化するための最終手段として使用されます。
その結果、文明そのものが歴史から抹消され、再び立ち上がることは決してありません。
人類文明は、事前に恒星間空間に逃れていた<藍色空間>の乗組員や、光速宇宙船「星環」に乗り込んだ程心らを除いて、ほとんど滅亡してしまいました。
三体Xでの宝樹による描写
「三体X」は、もともとは三体の一ファンで、のちにSF作家となった宝樹による2次創作小説です。
三体が好きすぎて、全三部作の完結により三体ロスに陥った読者の心のスキマを埋めるために、自由な発想で創作された同人小説です。
2次創作とはいうものの、その完成度から作者である劉慈欣のお墨付きをもらったという作品でもあります。
この「三体X」の中で、本編で語られなかった歌い手や母世界文明の詳細を描写している部分があります。
三体本編では下っ端の浄め係に過ぎなかった歌い手が、「三体X」では種子の長老(艦長もしくは司令官?)となって再登場します。
さらには、母世界の長と歌い手の対話シーンなどもあり、文明の歴史や世界観が詳述されます。
母世界は2次元化を準備していると描かれていましたが、この「三体X」では結局、2次元化攻撃によって滅亡してしまいます。
その母世界を滅亡させた攻撃者が、実は<藍色空間>や<青銅時代>の乗組員が生き延びた、人類の末裔による文明であるような示唆もあります。
いわば人類が、太陽系を滅亡させた攻撃者である母世界文明に一矢報いたともとれる話で、なかなか面白いです。
POINT
作者による公式作品ではなく、あくまで2次創作である点には留意する必要があります。
原作であえて謎のまま部分についても容赦なく詳らかな描写を与えており、読者によっては原作の余韻を潰し興がそがれるとの意見もあるかもしれません。
しかし、原作にハマった人にとっては、その世界観をさらに広げてくれるものであることは間違いないので、興味のある方は手に取ってみられてはいかがでしょうか。
総括:三体の歌い手は太陽系を2次元化攻撃で滅亡させた攻撃者
最後に、今回の記事内容をまとめます。
- 歌い手とは天の川銀河でデータを調査する存在
- 低エントロピー体の文明を発見する役割を持つ
- 浄めと称する破壊的攻撃で脅威を排除する
- 他の生命体と通信するメッセージを「歌う」ように伝える
- 電磁波や重力波を使って通信する
- 特定の座標にいる知的生命体を検出する
- 脅威と判断された文明を恒星ごと抹消する
- 浄めは単なるルーチンワークである
- 歌い手は宇宙のエントロピーを減らすことに美意識を感じる
- 行動の根底は自文明の存続と脅威の排除
- 上司の長老の命令に従い、自己のモチベーションは低い
- 宇宙ではごくありふれた平凡な仕事をしている
- 母世界とは高度な文明の中心地
- 自文明の存続を図り、自分たちへの脅威を取り除く
- 母世界は周辺世界と戦争を続けている
- 歌い手の「種子」は独立部隊として活動
- 危険な他文明の兆候を観察する役割を持つ
- 母世界は2次元化する準備に入っている
- 2次元化攻撃は3次元宇宙を2次元に押しつぶす
- 歌い手は2次元化された生に悲しい想いを抱く
- 浄めとは危険な文明を排除する行為
- 質量点や双対箔が浄めの手段として使用される
- 質量点は光速で射出される大質量の弾丸
- 双対箔は3次元空間を2次元に崩壊させる
- 浄めは暗黒森林理論に基づいて行われる
- 暗黒森林理論はすべての文明が敵対するという考え方
- ぎょろ眼とは特定の座標を観察する観測装置
- 歌い手が太陽弾きを調査するために使用しようとした
- 太陽弾きとは地球文明に危険な兆候の名称