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名作アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』を観て、登場人物ニーナ・アインシュタインの言動に眉をひそめたり、強い嫌悪感を抱いたりした方は多いのではないでしょうか。「なんでこのキャラはこんなにヤバいの?」「どうしてこんな行動を?」――そう思ったのは、決してあなただけではありません。
多くのファンが「コードギアスでニーナが嫌い」と感じるのには、明確な理由が存在します。この記事では、彼女が嫌われる原因となった具体的な問題行動から、その裏に隠された複雑な心理、そして物語の終盤で見せた彼女なりの贖罪まで、徹底的に掘り下げていきます。
この記事を読むと分かること
- ニーナが嫌われる「3つの具体的な問題行動」
- ユーフェミアへの常軌を逸した崇拝と衝撃シーンの真相
- 彼女が狂気的な行動に走らざるを得なかった心理的背景
- 物語の結末で見せたニーナの「贖罪」とその後の姿
ニーナ・アインシュタインは、本当にただの狂人だったのでしょうか。それとも、戦争という大きな渦に巻き込まれた、もう一人の被害者だったのでしょうか。この記事を最後まで読めば、彼女に対する「嫌い」という感情の奥にある、キャラクターの真実に迫ることができるはずです。
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コードギアスでニーナが嫌いと言われる3つの問題行動

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アニメ『コードギアス』シリーズを通して、多くの視聴者がニーナ・アインシュタインに複雑な感情、特に強い嫌悪感を抱きました。彼女がこれほどまでに嫌われてしまう原因となった代表的な3つの問題行動を具体的に振り返り、徹底解説します。
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①ユーフェミアへの常軌を逸した崇拝

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ニーナが嫌われる原因として、まず挙げられるのが第三皇女ユーフェミア・リ・ブリタニアへの「常軌を逸した崇拝」です。彼女にとってユーフェミアは、まさに女神であり、絶対的な存在でした。
この関係性の発端は、シンジュクゲットーでのホテルジャック事件。テロリストに捕らえられ、命の危険に晒されたニーナを救ったのがユーフェミアでした。この出来事をきっかけに、ニーナの心にはユーフェミアへの強烈な感謝と尊敬の念が植え付けられます。しかし、その感情は次第にエスカレートし、純粋な尊敬を超えた、一種の狂信的な領域へと足を踏み入れていくのです。
ユーフェミアが関わる事柄に対しては、周りが見えなくなるほど感情的になり、彼女を少しでも否定する者には激しい敵意を剥き出しにします。このあまりに極端で一方的な感情の傾倒は、多くの視聴者に「異常さ」を感じさせ、彼女というキャラクターへの最初の違和感と嫌悪感を生み出す大きな要因となりました。
机に向かうあの衝撃的なシーンの意味
ニーナの異常性を語る上で、決して避けては通れないのが、あの衝撃的なシーンです。ユーフェミアの写真を見ながら、恍惚の表情で机の角に体をこすりつける……。直接的な描写こそないものの、これが性的な行為を暗示していることは誰の目にも明らかでした。
このシーンは、ニーナのユーフェミアへの感情が、単なる崇拝や思慕ではなく、性的とも言えるレベルの倒錯した執着であることを視聴者に強烈に印象付けました。友人ミレイの言葉も耳に入らないほど没頭するその姿は、多くの人が生理的な嫌悪感を覚えるのに十分すぎるほど衝撃的だったのです。
アニメという媒体で、ここまで踏み込んだ表現がされたこと自体も異例であり、コードギアス ニーナ 嫌いという評価を決定づけた場面と言っても過言ではありません。この一件で、彼女の精神的な不安定さと、内に秘めた狂気性が一気に表面化しました。純粋であるはずの想いが、いかに歪んでしまったかを象徴する、まさに問題のシーンと言えるでしょう。

②日本人への差別的で過激な発言
ニーナが多くの視聴者から反感を買ったもう一つの大きな理由が、日本人(イレヴン)に対するヘイトに満ちた差別的な言動です。彼女は作中で、日本人を「イレヴン」と呼ぶだけでなく、あからさまに見下し、嫌悪する態度を取り続けました。
同じアッシュフォード学園に通うカレンや、ブリタニア軍に所属するスザクといった、身近にいる日本人に対してもその態度は一貫しています。特にユーフェミアの死後は、その個人的な憎しみが日本人全体へと拡大。極端な発言をするなど、その思想はジェノサイドを肯定しかねないレベルまで過激化していきます。
彼女のこの態度は、作品のテーマの一つである「人種間の対立と融和」とは真逆を行くものです。そのあまりに直接的で露骨なレイシズムは、多くの視聴者に強い不快感を与え、彼女の人間性を疑わせるには十分でした。この差別的な姿勢が、彼女の孤立を深めていったことも間違いありません。
なぜイレヴンを憎むようになったのか
では、なぜニーナはそこまで頑なにイレヴンを憎むようになったのでしょうか。その根源には、彼女自身が体験した強烈な「恐怖」があります。物語の序盤、ホテルジャック事件に巻き込まれた際、彼女は日本解放戦線のテロリストによって、命を奪われかけました。
この体験は、彼女の心に「日本人=自分を脅かす理不尽な暴力」という、拭い去れないトラウマを深く刻み付けたのです。彼女にとってイレヴンは、自身の平穏な日常を破壊する恐怖の象徴そのもの。その恐怖から自分を守るため、彼女は日本人を人間以下の存在として蔑み、憎悪することで、精神的なバランスを保とうとしたと考えられます。
もちろん、いかなる理由があっても差別やヘイトが許されるわけではありません。しかし、彼女の過激な言動の裏には、こうした個人的なトラウマと、そこから生まれた自己防衛の本能があったのです。彼女は加害者であると同時に、戦争が生んだ被害者の一人でもあったと言えるのかもしれません。

③世界を脅かすフレイヤを開発

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ニーナの行動の中で、疑いようもなく最も罪深く、決して許されないのが、大量破壊兵器「フレイヤ」を開発したことです。彼女が持つ類まれなる科学者としての才能は、「ユーフェミア様の仇であるゼロを殺す」という、極めて個人的な復讐心のためだけに使われました。
その狂気的な執念から生まれたのが、戦術核兵器にも匹敵する威力を持つフレイヤ弾頭です。これは着弾点の空間そのものを消滅させ、半径数キロに及ぶ範囲を無に帰すという、まさに悪魔の兵器。彼女は、皇子シュナイゼルの甘言に乗る形でこの非人道的な兵器を完成させ、結果として第二次トウキョウ決戦で多くの人々を無差別に殺戮する事態を引き起こしてしまいます。
一個人の憎しみが、世界そのものを脅かすほどの巨大な破壊を生み出してしまったのです。どんな理由があろうとも、このフレイヤ開発と、それによって引き起こされた甚大な被害に対する責任は極めて重く、彼女が「嫌われる」最も決定的な理由となっています。
目的のため手段を厭わない危うさ
フレイヤの開発は、ニーナが持つ「目的のためなら手段を選ばない」という性格の危うさを、最悪の形で浮き彫りにしました。彼女の中では「ユーフェミアの仇を討つ」という目的が絶対的な正義となり、それを達成するためならば、他のすべてが犠牲になっても構わないという、恐ろしい思考回路に陥っていたのです。
科学者であれば、自身の研究がもたらす影響について倫理的な視点を持つべきです。しかし、当時の彼女は、フレイヤがもたらすであろう悲劇を想像することなく、ただひたすらにその完成だけを目指しました。これは、科学者としての探究心や倫理観が、個人的な憎悪によって完全に飲み込まれてしまった状態と言えます。
ロイドが「科学に善悪はない」というスタンスを持つのとは対照的に、ニーナは「自分の正義のため」に科学を悪用しました。この一点に集中する純粋さこそが、彼女をマッドサイエンティストへと変貌させ、取り返しのつかない大罪を犯させた元凶だったのです。

コードギアスでニーナが嫌いなだけでは語れない!心理と贖罪

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ニーナ・アインシュタインの行動が、多くの視聴者に嫌悪感を抱かせたことは事実です。しかし、彼女を単なる「嫌いなキャラクター」で終わらせてしまうのは、この『コードギアス』という物語の一側面しか見ていないのかもしれません。彼女の複雑な内面、物語における役割、そして最後の贖罪について深く考察していきます。
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彼女の狂気的な行動の裏にある心理
ニーナの数々の問題行動。その根底には、彼女の持つ「極端なまでの純粋さ」と「他者への不信感」、そして「脆弱な精神」が存在します。彼女は物事を0か100でしか捉えられない、非常に不器用な人間です。一度「正しい」と信じたものは絶対であり、それが裏切られたり、否定されたりすることを極度に恐れます。
もともと内向的で、他人とのコミュニケーションをうまく取れない彼女は、常に自分の殻に閉じこもりがちでした。そのため、外部からの強いストレスに対する耐性が極めて低かったのです。テロによって命の危険に晒された恐怖、そして唯一の心の拠り所であったユーフェミアを失った衝撃。この二つの出来事が、彼女の脆い精神を完全に破壊してしまいました。
正気を保てなくなった彼女は、「ゼロへの復讐」という分かりやすい憎悪の感情にすがることでしか、自分自身を維持できなくなったのです。彼女の狂気は、生まれつきの悪意からくるものではなく、純粋で弱い心が、あまりに過酷な現実によって壊されてしまった悲しい結果と言えるでしょう。
唯一の救いだったユーフェミアという光
ニーナの精神構造を語る上で、ユーフェミアの存在は絶対的です。ニーナにとってユーフェミアは、単なる命の恩人や、尊敬する皇女様ではありませんでした。それは、彼女の孤独な世界を照らす、文字通り「唯一の光」だったのです。
アッシュフォード学園では、その気弱で内向的な性格から友人も少なく、どこか孤立していました。そんな彼女に、ブリタニア皇女という身分を全く感じさせず、一人の人間として手を差し伸べてくれたのがユーフェミアでした。テロの恐怖から物理的に救ってくれただけでなく、自分の存在を丸ごと肯定してくれた初めての相手だったのかもしれません。
だからこそ、その光を理不尽な形で奪ったゼロ(ルルーシュ)への憎しみは、常軌を逸したものになりました。それは世界そのものへの絶望にも繋がり、彼女の視野を極端に狭めてしまいます。ユーフェミアへの依存度があまりにも高すぎたことが、結果として復讐以外の道を彼女から見えなくさせ、破滅へと導いた最大の要因だったのです。

天才的な才能が招いてしまった悲劇
ニーナの物語が悲劇である一因に、彼女が「天才科学者」であったことが挙げられます。もし彼女が、科学的な才能を持たないごく普通の学生であったなら、どれだけゼロを憎んでいたとしても、それは個人的な憎しみの感情で終わっていたでしょう。世界を脅かすような事態にはなりえませんでした。
しかし、彼女には独力で核兵器の理論を構築できてしまう、規格外の知能がありました。そして、その類まれなる才能に目を付けたのが、腹黒い皇子シュナイゼルです。彼はニーナの復讐心と純粋さを巧みに利用し、彼女を「フレイヤ」という恐るべき破壊兵器を開発するための駒として、完璧に手懐けてしまいます。
ニーナ自身も、自分の才能こそがユーフェミアの無念を晴らす唯一の手段だと信じ込み、その危険な研究に没頭していきました。結果、彼女の偉大な才能は、多くの人々の命を奪うための道具として、最悪の形で利用されてしまったのです。才能そのものに罪はありませんが、それを持つ人間の精神的な未熟さが、取り返しのつかない悲劇を招いた典型的な例と言えます。
一方で存在するニーナへの同情・擁護論

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ニーナの行動は決して許されるものではありませんが、彼女の境遇に対して同情的な意見や、擁護する声が一部に存在することも事実です。その多くは、「彼女もまた、戦争が生んだ被害者である」という視点に立っています。
考えてみてください。平和な日常を送っていた一人の学生が、突然テロに巻き込まれて殺されかけ、唯一心を許した恩人は、目の前で虐殺者へと変貌した挙句に殺される。そして、その憎悪と絶望を、国の上層部にいる狡猾な大人(シュナイゼル)に利用され、破滅の道へと誘導されるのです。この境遇は、あまりにも過酷で悲劇的です。
もちろん、彼女が犯した罪の重さは変わりません。しかし、もし彼女が平和な時代、平和な国に生まれていれば、その素晴らしい才能は、きっと多くの人々を幸福にするために使われていたでしょう。そう考えると、彼女の狂気はニーナ個人の資質の問題だけでなく、戦争という異常な環境そのものが生み出したとも言え、そこに同情の余地を見出す声があるのも頷けます。

物語の「歪み」を象徴する重要な役割
物語論的な視点で見ると、ニーナは『コードギアス』という作品世界の「歪み」を象徴する、非常に重要な役割を担っています。この物語では、「善意が必ずしも良い結果を生まない」「純粋な想いが、時として世界を破壊する力になる」という、皮肉な現実が繰り返し描かれています。
例えば、ルルーシュの妹ナナリーへの想いは、結果として世界を巻き込む大戦乱の引き金となりました。枢木スザクの「正しいやり方で内部から世界を変える」という正義感は、多くの悲劇を生み、彼自身を苦しめました。ニーナもまた、この構図の例外ではありません。
ユーフェミアへの純粋で一途な想い。それ自体は美しいものだったはずです。しかし、その想いはゼロのギアスと世界の悪意によって歪められ、結果としてフレイヤという最悪の破壊兵器を生み出す元凶となってしまいました。個人の純粋な感情が、巨大なシステムの歯車にかみ合わさった時、いかに恐ろしい破壊力を持ちうるか。ニーナの存在は、この作品の根底に流れるテーマを、最も極端な形で体現する装置だったのです。
フレイヤを止めた最後の贖罪とその後

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物語の最終盤、ニーナはついに自らが犯した罪の重さと、その過ちに向き合うことになります。シュナイゼルが天空要塞ダモクレスからフレイヤを放ち、世界を恐怖で支配しようとした時、彼女は自分が何を産み出してしまったのかを悟りました。
そして彼女は、初めて自らの意志で、世界を救うためにその才能を使う決断をします。憎むべき仇であったはずのゼロ、ルルーシュに協力し、フレイヤの爆発を相殺する「フレイヤ・エリミネーター」の理論を完成させたのです。それは、彼女にとっての「最後の贖罪」でした。自分の過ちを清算するため、自分の全てを懸けて、かつての自分を否定する。これは彼女なりのケジメの付け方だったのでしょう。
戦いが終わった後、彼女は他の黒の騎士団幹部らと共に、晴れやかな、どこか安堵したような表情で逮捕されます。それは、自分の罪から逃げず、償っていく覚悟を決めた証でした。コードギアスでニーナが嫌いな物語は、彼女が最後に人間性を取り戻し、成長する物語でもあったのです。

総括:コードギアスニーナが嫌い、その理由は狂気と純粋さの表裏一体
ここまで、『コードギアス』のニーナ・アインシュタインがなぜ嫌われるのか、そしてその背景にあるものについて詳しく見てきました。

- ニーナが嫌われる最大の理由はユーフェミアへの異常な崇拝
- 机に向かう性的な暗示シーンは多くの視聴者に衝撃を与えた
- 日本人(イレヴン)に対する過激な差別発言も嫌われた要因
- 彼女の差別意識はテロに巻き込まれたトラウマに根差す
- 個人的な復讐心から大量破壊兵器フレイヤを開発した
- フレイヤ開発は彼女が犯した最も重い罪と見なされている
- 彼女の行動原理は「極端な純粋さ」と「精神的な脆さ」にある
- ニーナにとってユーフェミアは唯一の心の支えであり救世主だった
- そのユーフェミアを失った絶望が彼女を狂気へと走らせた
- 天才的な科学の才能が復讐の手段となり悲劇を拡大させた
- シュナイゼル皇子にその才能と復讐心を利用された側面もある
- 「戦争が生んだ被害者」として同情的な見方も存在する
- 彼女の存在はコードギアス世界の「歪み」を象徴する役割を持つ
- 物語の終盤では自らの過ちを認め、罪を償う道を選ぶ
- 最後はルルーシュに協力し、フレイヤ無効化システムを完成させた
- 逮捕された際の表情には、贖罪への覚悟と安堵が見られた
- 嫌われる一方で、最終的には精神的な成長を遂げたキャラクター
最後に
今回は、『コードギアス』のニーナがなぜ嫌われるのか、その理由と背景について深く掘り下げてきました。
彼女の行動は許されないものが多いですが、その裏には戦争が生んだ悲劇や、彼女自身の精神的な脆さがあったこともお分かりいただけたのではないでしょうか。
『コードギアス』という作品の奥深さにさらに触れたい方には、物語のもう一人の重要なヒロイン、C.C.に焦点を当てた考察記事もおすすめです。C.C.の謎に包まれた正体や、ルルーシュとの複雑な関係について詳しく解説した記事があります。
また、ニーナの物語のように、視聴者の心に深く爪痕を残すようなヘビーな展開を持つ作品に興味がある方は、トラウマ級の鬱アニメを厳選して紹介した記事も楽しめるかもしれません。
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